お宮参りのお祝いを大名で
「お子さんの無事な誕生を祝い、健やかな成長を祈る」行事が「お宮参り」です。
お宮参りは「初宮詣(はつみやもうで)」・「初宮参り(はつみやまいり)」とも呼びますが、高知では「お宮参り」と呼ぶのが一般的のようです。
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お宮参りの風習は?
今も昔も、新たな命の誕生は尊いものです。
さらに医療技術や環境が整えられてない昔は、なおさらのことだったと思います。
そして、出産の瞬間はもちろんですが、母親のお腹で守られてきた命が外の環境で成長できるかどうかの確率も、恵まれた時代に生きる私たちが驚くほどのことだったようです。
資料が残っている一番古い年1899年(明治32年)の
日本の新生児死亡率は7.79%、乳幼児死亡率は15.38%
これが2016年(平成28年)になると
新生児死亡率は0.09%、乳幼児死亡率は0.20%
まで下がっています。
(厚生労働省「我が国の人口動態」資料に基づくデータです)
そのため、昔の人は神さまに礼を尽くしたのでしょう。
この「お子さんの無事な誕生を祝い、健やかな成長を祈る」行事が「お宮参り」です。
マナー本などで一般的とされているスタイルの多くは、以下のようです。
●参拝する神社…自分たちを日頃から守ってくださっている産土神(うぶすながみ=土地およびその土地に住む人々の守護神)
また、安産祈願をされた方は、お礼参りを兼ねて同じ神社へ出向くのも良いですね。
●参拝の時期…男児32日は生後32日目、女児は生後33日目
=生後1ヶ月あたり
●装い…
赤ちゃんには「白羽二重(しろはぶたえ)」の産着(うぶぎ)の上に紋付きの祝い着をかけます。
祝い着は、男児は「熨斗目模様」、女児は「友禅模様」です。
白羽二重でなくても新しい白のベビードレスでも良いでしょう。
お母さま・おばあさまは、本式は、既婚女性の第一礼装である「留袖」ですが、一般的には訪問着・色無地の着物もしくはシンプルなスーツです。
お父さま・おじいさまはスーツが一般的ですが、紋付き袴をお召しになっても素敵です。
神社での儀式は?
神職の方(神主さんなど)に御祈祷をしていただくのが正式ですが、皆で揃って本殿に参拝するのも良いでしょう。
一番大切なのは、新たな命が無事誕生したことを感謝し、元気に成長できるようにお祈りすることです。
皆で揃ってお参り
お宮参り独自のお参りの流れは特にありません。
一般的なお参りの仕方で大丈夫ですが、せっかくご家族揃ってですので、気持ちを合わせてお参りすると、より気持ちが整い晴れやかです。
1.手水舎(ちょうずしゃ=境内の手洗い場)で手を洗い、身を清めます。
(左手→右手→口 の順)
2.社殿に進み、向拝(社殿の先頭。御参りをする位置)に揃って立ちます。
3.45度くらいの角度で一礼をします。
4.家族の代表がお賽銭を上げ、鈴緒(すずお)を使って本坪鈴(ほんつぼすず)を鳴らします。
3.90度くらいの角度で二回礼をします。
4.大きく拍手を2回打ち、1礼します。
ここで、感謝の気持ちを伝え、これからの前途を祈りましょう。
5.最後に90度の礼をし、その後45度ほどで一礼をし、向拝を離れます。
御祈祷していただく
神職の方による御祈祷を受ける場合は、時間に余裕を持つことが大切です。
御祈祷は、事前予約は必要ではありませんが、神社の祭事があったり、他の方の御祈祷などが重なることもありますので、前もって神社の都合を確認し、その際に予約をしておくと安心です。
御祈祷は、神職が神様を呼び、祝詞(のりと)を上げる儀式ですので、列席者は時間に遅れるなどのマナー違反がないように心がけましょう。お宮参りで御祈祷を受ける場合には、神社へのお礼を包んだ初穂料(玉串料)を熨斗袋に入れて神前に捧げます。(代表者が神職にお渡しください)
御祈祷の時間は、20分から30分くらいを見ておくと良いでしょう。
御祈祷の時間5分~10分前に、列席者が境内に揃ったら神社の職員さん(禰宜さんや巫女さんなど)が社殿に案内してくださります。その後は、御祈祷が終わるまで神職の方の案内に従いましょう。